さて、前々回に引き続き、妙義28エンナーレにまつわる話を
ブログ上でフォローしていこうかと思います。
今回は28エンナーレのメインイメージ制作について、
作家の温井大介さんにお話をうかがいました。
~イメージはケルト模様?と大の字?~
WEB広報(以下WEB)「こんにちわ~」
温井「こんばんわ~」
WEB「早速お話を聞かせてください。妙義28エンナーレのDM上にプリントされていたり、HPの
上の方につねに表示されている『アレ』ですが…」
← アレ
温井「はい。妙義28エンナーレのシンボルマークといいますか、メインイメージといいますか、
そういったものです。妙義山中腹に実際に設置されている、巨大な『大の字』をイメージして作りました」
WEB「あ。なるほど~、妙義山に行くと見える白い大の字がモトだったんですね~」
温井「そうです。やはり、妙義での展示だったので、妙義や妙義山をイメージさせる何か そう
いうマークを考えてこうなりました。
また、もともと妙義山の大の字は、大日如来を遠くからお参りできるようにと設置されたものだ、と聞きました」
←近づくとかなり大きい妙義山中腹の大の字は、
昔は藁で作られており、登山客がお守りとして少しづつ
持って帰っていたものが、近代になり金属のものにかわったらしいです。
WEB「なるほど~、もともと大の字は昔から妙義という土地に浸透、定着しているシンボルだったんですね」
温井「そのようです」
WEB「ちなみにこのウネウネの紐のようなものは…?」
温井「ケルト模様をイメージしました。でも段々描くのがだるくなって…」
WEB「ケルト模様だったんですか!私もケルト大好きです。左下部分はスニーカーのようにも
見えますね(笑)」
温井「自分もケルトが好きで…でも全くケルトと一緒って言う風にもしたくなくて
そういう要素を入れたりもしました…」
WEB「ほうほう」
~新しい大の字は、妙義の地から美術を発信するためのシンボル?~
WEB「何風にしたいとか、そういうようなことはあったんですか?」
温井「特に何風にしたい、という感じではなく、 土俗的で力強いデザイン
にしたいというのがありました。余り文化的でなかったりするけど、
それゆえに力強い、とでも言うのでしょうか。
日本で言えば上代のもの、あとは古代中国、原始ケルトなどもそうです。
もともと妙義神社が出来たのもそういった時代(上代)らしいですし、
ともかく東京から離れた群馬の土地で群馬の者が美術を発信しようとする時、
そういうことが大事なんじゃないかなとも思います」
WEB「なるほど~」
~来年の大の字は?~
WEB「ちなみに来年のマークはどうなっているのでしょうか?」
温井「まだ出来てません…。でも多分大の字になると思います」
WEB「ほうほう。楽しみですね」
温井「はい。28エンナーレでは『ケルト模様にしました』と言ったら岸さんに切れられそう
になったので、 次は怒られないように頑張りたいです」
WEB「岸さんはケルト模様が余りお好きではないんですか?」
温井「いやそんなことはなくて、むしろ岸さんもケルト模様がお好きみたいなんですが、
自分のデザインがあんまり適当だったんで『こんなケルトないだろ…』的な感じで」
WEB「それは困りましたね。でも、それは模倣したデザインということですよね」
温井「あんまりデザインデザイン言うと、本当にデザインやってる人にも怒られそうなんで …」
WEB「そうですね…それでは今回はこの辺でしめさせていただきたいと思います」
WEB「今日はどうもありがとうございました~」
温井「ありがとうございました」
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マークひとつにも色々あるんだなぁと感じました。
インタビューには書いてないのですが、今回の記事を作成するに
あたって、妙義神社などに関する貴重なお話を教えていただいた、
妙義にお住まいの美術作家の川島一恵さん、
どうもありがとうございました!
妙義山に関しては知れば知るほど疑問が湧いてきます。
記事に関すること以外でも教えて頂いたことを少し書きますと、
妙義という地名の発生の経緯など、
妙義で美術の展示をする上でも大変参考になる、興味深いお話でした。
川島さんに教えていただいた妙義の情報は、
まだまだあるので、さらに妙義に関するレポートにつなげていきたいと思います!
さて、次回はneoneo展についてレポートしていきたいと思います。
以上WEB広報でした!
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Elias (月曜日, 23 7月 2012 00:58)
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